ニキビ跡の赤み、色素沈着、クレーター肌を治す方法はあるのか?
ニキビの炎症が治まったあとにできるニキビ跡には、いくつかの種類があるってご存知でしたか?
見た目や症状が異なれば、適したケア方法や治療方法にも違いがあります。
今回は「ニキビ跡早く改善したいけれど、どのように治せばいいか分からない」とお悩みの方に向けて、ニキビ跡の種類と治し方をご紹介します。
赤みのあるニキビ跡を消す方法
赤みの残るニキビ跡は、ニキビの炎症によって毛細血管が損傷したことが原因です。血液中のヘモグロビンが残ることで、赤いニキビ跡ができてしまいます。
炎症後の赤みのニキビ跡の治し方
赤いニキビ跡は比較的治りやすい症状です。炎症で傷ついた組織の修復が終われば、自然と赤みも消えていきます。刺激を与えると修復が遅れてしまうので、やさしく丁寧なスキンケアを心がけましょう。
赤みのニキビ跡の治療方法
「赤みを早く消したい」「赤みがなかなか治らない」とお困りのときには、美容皮膚科での治療をおすすめします。赤みの改善には、「ライムライト」などの光治療が効果的です。ヘモグロビンに反応する光治療機を用いることで、透明感のある肌を取り戻すことができます。
色素沈着によるニキビ跡はどれくらいで消えるか?
ニキビが治ったあと、シミのような茶色いニキビ跡ができることがあります。これは、ニキビの炎症によってメラノサイトが刺激され、メラニンが大量に作られたことが原因です。メラニンが蓄積すると色素沈着として残ってしまいます。色素沈着によるニキビ跡は、ターンオーバーの周期、色素沈着の状態によりますが、およそ数ヶ月~半年で徐々に消えていきます。
色素沈着のニキビ跡を消す方法
色素沈着のニキビ跡には、メラニンの生成を抑制する化粧品でのケアが効果的です。紫外線で発生するシミに比べると改善されやすいので、丁寧なケアを根気よく続けましょう。紫外線を浴びると色素沈着が悪化する恐れがありますから、日々のUV対策をしっかりおこなうことが大切です。
色素沈着のニキビ跡の治療方法
セルフケアでなかなか改善できない頑固な色素沈着には、赤みの治療にも使われる「ライムライト」が有効です。また、イオン化したビタミンCを皮膚の奥まで届ける「VC導入」や、肌のターンオーバーの乱れを整える「アクネピーリング」も効果的です。
皮膚に凹凸ができるクレーター肌のニキビ跡は治せるか?
クレーターのように陥没したニキビ跡は、ニキビの炎症によって毛穴周辺の組織が破壊されたことが原因です。膿が出るようなひどい炎症が治まったあとにできる傾向があります。
クレーター肌のニキビ跡の治し方
くぼみがごく浅いものであれば、皮膚の新陳代謝とともに薄くなる可能性があります。適切な保湿ケアやUVケア、正しい生活習慣などを心がけて、皮膚の代謝を促しましょう。対して深く陥没したニキビ跡は皮膚の奥までダメージを負っているため、セルフケアでの改善は困難です。くぼみが深い場合は美容皮膚科での治療をおすすめします。
クレーター肌のニキビ跡の治療方法
クレーターの治療には、コラーゲンの生成を促す「パールフラクショナルレーザー」や「ダーマペン4」「プラズマ治療パーフェクト」「培養表皮移植治療」「ヴァンパイアフェイシャル」が適しています。セルフケアでは届かない肌の奥深くにまでアプローチすることで、陥没した毛穴を目立たなくさせます。皮膚の新陳代謝を促す「アクネピーリング」も有効です。
改善のために「ニキビ跡」の正しい知識を知ろう
ニキビ跡の種類を知って、正しいケアや治療を選択しましょう
ニキビ跡を早く治すためには、種類を見極めたうえで適切なケアや治療をおこなう必要があります。もしセルフケアで改善できないニキビ跡にお悩みなら、クリニックにお気軽にご相談ください。
ニキビ跡の治し方に関するよくある質問
- ニキビ跡はどうしたら消えますか?
- 赤みや茶色い色素沈着のニキビ跡は時間が経つと治まることもありますが、クレーター状のニキビ跡やしつこい色素沈着や赤みのニキビ跡を早く、キレイに消すためには、美容クリニックでの治療がお勧めです。
- 色素沈着のニキビ跡を消す方法はありますか?
- セルフケアでなかなか消えないしつこい色素沈着のニキビ跡には、「IPL・光治療(ライムライト・フォトフェイシャル)」が有効です。また、ビタミンCを皮膚の奥まで届けるイオン導入や、肌のターンオーバーの乱れを整えるピーリング治療も効果が期待できます。
- 赤みのあるニキビ跡は消えますか?
- 赤みのあるニキビ跡は、炎症で傷ついた組織の修復が終われば、ターンオーバーによって自然と赤みは消えていくので、ニキビが出来ている箇所を刺激せず、正しいスキンケアを心掛けましょう。
- ニキビ跡は何年で消えますか?
- 色素沈着によるニキビ跡は、肌のターンオーバーによって数ヶ月~半年ぐらいで徐々に消えていきます。ただし、ひどい炎症や、何度も炎症が繰り返されているニキビ跡は、赤みがなかなか消えず、長引くことがあります。
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この記事の監修医師
銀座よしえクリニック 総院長廣瀬 嘉恵 医師 医学博士
銀座よしえクリニック 総院長
廣瀬嘉恵医師のプロフィールはこちら