当院理事長がフジテレビ「名医が提唱 正しい健康法。その原因、Xにあり! 」にて冬の乾燥したリップについて解説しました
2017年1月
理事長の廣瀬がフジテレビの医療バラエティ番組「名医が提唱 正しい健康法。その原因、Xにあり! 」にて、冬の乾燥したリップについて解説しました。
放送時間の関係で十分にご説明できなかった箇所を解説します。
冬のガサガサ唇対策 ~リップクリームに使い方に注意しましょう~
唇は体の部位のなかで、より粘膜に近い部位です。汗腺・皮脂腺が極めて少ないため他の部位よりも乾燥にデリケートです。
そのため、冬の厳しい乾燥の季節にはリップクリームや保湿剤の利用が効果的です。しかし使い方を誤って悪化するケースもあります。気をつけるポイントを解説します。
1. 成分がカラダに合わない場合がある
リップクリーム、保湿剤に含まれる以下の成分が体質によってアレルギー反応を起こすことがあります。
- リシノール酸、パラベンなど
- 着色料
- エステルガム
- 香料
これらはお化粧品も同様です。炎症を起こしてひどい場合は色素沈着を起こす可能性もあります。
クリニックでは唇用の保湿剤はもちろんお化粧品全般の取扱がございますので気になることがございましたら診察にお越し下さい。
2. クリームのつけすぎに注意。多くても1日5回まで
番組では女性に街頭アンケートを取っていましたが、なかには10回以上という方も。
これはあまり良いことではありません。
◆接触皮膚炎の可能性
皮膚科学会では上記のアレルギーなどに加えてこすりすぎや摩擦による危険性も訴えられています。
◆自己回復力の減退の可能性
過剰な保湿は自己回復力を減退させる可能性があります。適度な頻度に抑えましょう。
3. 引っ張らない、過剰にこすらない
番組では過剰にこすったり塗り込んだりしないために、「縦に塗る」という方法を紹介しました。
これだけが決して正解というわけではありませんが、ポイントは皮膚と摩擦を起こさないことです。
ぜひご参考になさってください。