顔のたるみを引き上げて、ブルドック顔にサヨナラ!頬のたるみの原因と改善方法

年齢を重ねると、目元や頬、口元のたるみが目立ち始め、ほうれい線やマリオネットラインが深くなることが悩みの種となる人も多いでしょう。中には、顔がブルドッグのように垂れた印象になる人もいます。このコラムでは、頬のたるみやブルドッグ顔の原因、生活習慣が与える影響、たるみの解消方法について解説します。また、顔のたるみ改善に効果が期待できる美容医療の治療法についてもご紹介します。

もしかしてブルドック顔予備軍?

年齢とともに気になりだすたるみ。特に顔のたるみが目立つ人やブルドック顔になる人はいくつかの要因が重なっています。

ブルドック顔とはどんな顔?

ブルドッグ顔は、目の下や頬がたるんでいること、ほうれい線が深く入っていることが特徴です。目元や頬、口元がたるんだことで、口周りがもたつき、口横にポニョができ、二重アゴやフェイスラインのぼやけ、顔が四角い形状になるなど、ブルドッグのように顔のたるみが目立ちます。

ブルドック顔チエックポイント

  1. 頬にたるみがある
  2. ほうれい線が目立つ
  3. 二重アゴである
  4. フェイスラインがぼやけている
  5. 頬を触ったときに弾力を感じない
  6. 口の横にもたつきがある
  7. スマートフォンを見る時間が長い
  8. 姿勢が悪い
  9. 表情筋を使う機会が少ない
  10. 当てはまる項目が多いほどブルドック顔である可能性が高いと言えます。

頬やアゴのたるみの原因になる加齢や生活習慣

顔のたるみは、加齢や紫外線や乾燥などの肌ダメージの蓄積が要因ですが、何気なく繰り返している日々の習慣にも関連があります。

加齢の影響で起こる顔のたるみ

年齢を重ねると、肌のハリを支える細胞であるコラーゲンやエラスチンが減少し、同様に顔の脂肪、筋肉、骨も減少します。ハリを失った上、顔の脂肪が減ると余った皮膚がたるみやすくなります。また、皮膚を支える筋肉や骨も減少するため、これまでのように皮膚や脂肪を支えきれなくなります。加齢で細胞や顔の組織が減少することで、ほうれい線が目立ったり、輪郭がぼやけたり、頬のたるみ、二重アゴなどの症状が起こりやすくなります。

紫外線対策不足による肌ダメージ

紫外線には肌のハリと弾力を支えているコラーゲンやヒアルロン酸などの細胞を破壊する働きがあります。この働きによりシワやたるみが生じます。また、紫外線を過度に浴びると肌は炎症を起こし、肌の水分保持力も低下します。

保湿不足による肌の弾力の低下

肌が乾燥していると肌の水分保持力が低下し、ハリや弾力が失われます。肌の水分不足が慢性化すると、肌を刺激から守るバリア機能の低下やターンオーバーの乱れが起き、さらに水分が失われ、弾力が低下することでたるみやすくなります。

姿勢の悪さが起こす二重アゴ

スマートフォンやパソコンを見ているときのアゴを突き出す姿勢は、首の後ろの筋肉が縮み、重力で頬が下に引っ張られるため、アゴの下がたるみやすくなります。頬杖をつく習慣は骨格を歪ませるため、フェイスラインのぼやけにつながります。猫背や姿勢の歪みがあると血流が悪くなり、肌に栄養が届きにくくなります。

顔のむくみによるたるみ

寝不足、疲れ、ホルモンバランスの乱れや水分、塩分の取り過ぎなど、顔がむくむ理由はさまざまです。むくみが習慣化すると顔に溜まった水分や老廃物の重さで肌のハリを支えるコラーゲンやエラスチンなどの弾性繊維が伸びて、たるみが生じることがあります。

急激な体重の増減(リバウンド)による皮膚の変化

顔の脂肪は適度であれば肌にハリを与えますが、過剰に増えると脂肪の重さで皮膚が引っ張られて、たるみます。逆に脂肪が急激に減少しても皮膚が収縮しきれずに余った皮膚がたるみます。また、体重の増減(リバウンド)を繰り返すと皮膚は伸縮性を失い、たるみやすくなります。特に皮膚の再生能力が低下する40代以降の体重の変化はたるみにつながるため要注意です。

筋力の低下が招くたるみ

無表情の時が多い、会話する機会が少ないなど、表情筋を使う機会が短いと顔の筋肉は衰えます。表情筋の筋力が低下すると顔の皮下脂肪が支えられなくなり、たるみにつながります。表情筋以外にも首や背中の筋肉の衰えも顔のたるみと関係があります。

間違ったスキンケアやマッサージによる摩擦ダメージ

洗顔やマッサージのときの肌への摩擦は、肌表面を傷つけるだけでなく、肌細胞を破壊します。強めの摩擦では皮膚や靭帯を伸ばすことさえあります。

このように顔のたるみには、さまざまな要因があり、それが重なっていることも多くあります。たるみの症状が進行すると、さらなる頬のたるみ、二重アゴ、深いほうれい線、口横のポニョ、ブルドック顔などにつながっていきます。

顔のたるみを取る方法は? 頬やアゴのたるみ改善法

頬がたるんでいる、二重アゴになっている、ブルドック顔が気になるという場合は、まずは毎日のケアと生活習慣を見直すことで改善を促しましょう。表情筋のトレーニングもお勧めです。

毎日の丁寧なスキンケア

日焼け止めを毎日しっかりと塗ることや、日差しが強い日は日傘をさすなど、徹底した紫外線対策をしながら、同時に化粧水や保湿クリームを使ってしっかりと保湿し、紫外線ダメージから肌を守りましょう。ケアの際、肌への摩擦はたるみの一因ですので、肌をやさしく扱い、不要な摩擦を避けることも大切です。

正しい姿勢の維持

デスクワークが多いと前傾姿勢になりがちなので、座るときには骨盤を立てて背筋を伸ばすことを意識しましょう。その上でアゴを突き出さないように、常に耳と肩が一直線になるように意識しておくと、二重アゴの改善やフェイスラインの引き締めにつながります。

生活習慣の見直し

バランスの取れた食事や良質な睡眠、適度な運動は健康的な肌のために重要です。食事ではどんな栄養素もバランスよく摂ることが大切ですが、特にタンパク質やビタミンAを意識して摂取すると肌への栄養になります。また、睡眠時には肌を再生する成長ホルモンが分泌されます。睡眠時間も大切ですが、眠る前の環境を整え、睡眠の質を高めることで成長ホルモンの分泌を促しましょう。適度な運動は血行が改善され血流が良くなり、肌のターンオーバーを正常にします。日々、ストレッチやウォーキングを取り入れるだけでも続けることができれば効果的です。

トランペット筋や表情筋のトレーニング

たるみを改善するためには土台から引き上げる必要があります。筋肉は使わなければ衰え、鍛えればハリが生じます。そのため、表情筋トレーニングを適切に行えば、たるみを引き上げる一定の効果が望めます。特に口周りの筋肉であるトランペット筋を鍛えるとハリが出て、頬やアゴのたるみ解消につながります。トランペット筋とは、口輪筋、口角挙筋、口角下制筋など口周りの筋肉の総称です。トランペット筋を鍛えるためには、口と舌を大きく動かす「あいうべ」体操が効果的です。やり方は簡単で、口を大きく縦に開け「あ」、口を大きく横に「い」、唇を突き出し「う」、舌を思いっきり前に出して「ベー」と発音します。これを5回ずつ、1日3回程度を目安に行うと良いでしょう。

ブルドック顔解消、たるみ解消を望むなら美容医療

生活習慣の改善やトレーニングは、予防のためにも現状を維持するためにも毎日続けることが大切になります。そして、進行してしまった顔のたるみ、ブルドック顔の改善は美容医療でのアプローチが可能です。

この記事の監修医師

銀座よしえクリニック 総院長 廣瀬 嘉恵 医師

銀座よしえクリニック 総院長廣瀬 嘉恵 医師 医学博士

  • 東京大学大学院医学研究科修了 医学博士号取得
  • 日本再生医療学会再生医療認定医
  • 日本再生医療学会代議員
  • 日本皮膚科学会会員
  • 日本美容皮膚科学会会員
  • 日本美容外科学会会員
  • 国際抗老化再生医療学会会員
  • 日本温泉気候物理医学会会員

銀座よしえクリニック 総院長
廣瀬嘉恵医師のプロフィールはこちら

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