肌の再生医療(線維芽細胞治療)の特徴

ご自身の線維芽細胞を培養・移植することで、肌細胞の増殖が促されます。

銀座よしえクリニックの再生医療プロジェクトの試み
肌の再生医療(線維芽細胞治療)

線維芽細胞治療はご自分の細胞を使った肌バンク培養移植治療です。
「コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチン」などを産生する「線維(繊維)芽細胞」は、加齢により減少し働きが弱くなり、お肌の老化(シワやたるみなど)の原因になります。
患者様ご自身の線維芽細胞を専門施設で培養し、その細胞を直接肌に移植することで細胞を補充します。
移植後のお肌は、ご自身の肌細胞そのものの増殖が促され、「コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチン」の産生促進が見込めます。

完全にご自身オリジナルの細胞が再生されているため、自然な形で肌再生が行われます。

こんな悩みはありませんか?

  • しわ、たるみ、肌のハリ、目の下のくま、ほうれい線、首のシワが気になる
  • 人工物(ヒアルロン酸、ボトックス)を使用したくない
  • 自然な仕上がりにしたい、他人に気が付かれたくない
  • 肌質そのものを改善したい
  • 従来の注入治療、レーザー治療で満足できなくなってきた
  • 重度ニキビ跡で他の治療で治らなかった
  • しわ・たるみを予防したい
  • 肌の老化を止めたい
  • 若々しい肌を取り戻したい
  • 現在の肌の状態をこの先も保ちたい
  • 10年後、20年後の肌が心配
  • 自然な治療法で悩みを改善したい

お肌の老化について

肌の構造

お肌は2層の構造でできています。ひとつは外部から身体を守る「表皮」、その下で土台を支えている「真皮」です。老化によって「真皮」が衰えてくると、表面のしわ、たるみ、クマなど「見た目が老いる」現象が起こります。肌細胞は20台をピークに身体からどんどん失われていきます。また、紫外線や外部刺激によってそのスピードは早まります。

線維芽細胞の特徴

線維芽細胞
出典:Released under GFDL and CC-BY-2.5 by SubtleGueston English Wikipedia.

線維芽細胞は、「コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチン」を体内から生み出して肌構造の根本を支えています

線維芽細胞はコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンの産生と同時に、分解する酵素によって古くなったコラーゲンやエラスチンを分解して、新しいコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンに置き換えます。これによって真皮の組織を常にリフレッシュしています。

コラーゲンが集まってできる「コラーゲン線維」は、線維と線維の間に架橋(かきょう) を作り、強度を維持しながら水分も抱えています。紫外線や老化によって線維芽細胞が弱ってくると、産生と分解が滞るようになり、余分な架橋が溜まってしまい、皮膚は硬くなって乾燥してきます。
新しい線維芽細胞を注入することで衰えた肌機能の回復を目指すことができます。

当院では、顔の肌に比べ、衰えるスピードが遅い耳の裏から皮膚を採取し、培養した細胞を、お肌の老化が特に気になる部分に注入します。

線維芽細胞治療の流れ

効果の持続時間

個人差がありますが、治療後3~6ヶ月程度で修復を実感。その後、2~3年は体内で働き続けます。

肌バンクに凍結保管

培養した線維芽細胞を冷凍保管することで、10年〜20年後でも治療に使うことができます。
働きが弱くなってきた肌細胞を補うために、1年~2年に一度、保管してある元気な肌細胞を補充することで肌組織が定期的に改善され、お肌は健康な状態を維持することができます。
培養した細胞は専門施設で安全に冷凍保管され、将来必要な時に再びお肌に注射することができます。改めて皮膚を採取する必要はありません。保管期間は患者様の希望に応じて決められます。(1年~20年)

肌の再生医療(線維芽細胞治療)で治療改善できる症状

肌の再生医療(線維芽細胞治療)で治療改善できる症状

お悩み別 治療比較表

注入治療は薬剤によって効果の現れ方が少しづつ違いますので、患者さんの症状に合わせて最適な施術をご提案いたします。

肌の再生医療(線維芽細胞治療)CPC-PRP®(高濃度プレミアムPRP)ヒアルロン酸注入ボトックス注射糸リフト医療ハイフ
肌質・ハリ
皮膚の薄さ
たるみ毛穴
ほうれい線
マリオネットライン
ゴルゴ線
顔全体の小じわ
目の下のたるみ
上まぶたのたるみ
フェイスラインのたるみ
顔全体のたるみ
目の下のクマ
目尻のシワ
眉間のシワ
額のシワ
首のシワ
手の甲のシワ
手の甲の凹み
目の凹み
ニキビ跡

肌再生医療(線維芽細胞治療)で重度のニキビ跡を改善

ニキビの繰り返しや炎症によって真皮層が破壊されると、肌は凹凸になってしまいます。それが何度も繰り返される事で重度のニキビ跡、クレーター肌となります。患者さんご自身の皮膚から抽出した幹細胞(線維芽細胞)を注入することにより、コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンが再生され、ニキビ跡やクレーター肌が改善できる効果が期待できます。

自己培養線維芽細胞移植による皮膚の再生
(論文引用あり)

Skin Rejuvenation Using Autologous Cultured Fibroblast Grafting

引用:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39781128/

著者: 廣瀬 嘉恵 藤田千春 兵頭 ともか 井上永介 井上肇,
公開日: 2024年12月9日

背景
近年、自己の培養線維芽細胞や多血小板血漿(PRP)を用いた皮膚の再生治療が注目されています。線維芽細胞移植は移植された細胞が皮膚の結合組織を作るだけでなく、周囲の細胞にも影響を与え、皮膚環境を改善する効果があると考えられています。本研究では、自己培養線維芽細胞移植の効果を検証しました。

方法
本研究では、88名(男性5名、女性83名)の患者を対象に、自己培養線維芽細胞を顔に移植しました。対象者はすべて、加齢による皮膚の萎縮(たるみ、しわ、ハリの低下)を主な悩みとしていました。治療効果の評価は、移植後1ヶ月および3ヶ月の時点で、患者自身と担当医師によって行われました。

結果
治療後1ヶ月の時点で、患者の60.3%が治療を効果的と評価し、医師の評価では79.5%が効果的と判断しました。3ヶ月後には、患者の75%、医師の92%が有効と評価しました。3ヶ月後の方が、1ヶ月後よりも効果が高く、たるみ、ハリ、シワなどの肌の質感を改善することが確認されました。

考察
線維芽細胞は、皮膚の弾力を維持する「コラーゲン」や「エラスチン」などの成分を作る細胞です。加齢に伴いこれらの成分は減少するため、皮膚が萎縮してしまいます。本研究では、自己培養線維芽細胞移植が加齢による肌のたるみ、しわ、ハリの低下に対して有効であることが確認されました。特に、施術後3ヶ月の方が1ヶ月後よりも効果が高いことが示され、長期的な改善が期待できる治療法です。本研究の結果から、自己培養線維芽細胞移植は、患者および医師の双方から高い評価を受けており、皮膚の再生・活性に有望な治療法であると考えられます。しかし、長期的な効果や安全性については、さらなる研究が必要です。

結論
自己培養線維芽細胞移植は即効性のある治療ではありませんが、長期的で自然な仕上がりの効果が見込めるため、ヒアルロン酸注射とは異なる有望な選択肢といえます。しかし、深いしわには限界があるため、ヒアルロン酸との併用の方が、効果が得られる可能性もあるかもしれない。また、線維芽細胞移植治療はPRP療法よりも効果の持続期間が長い可能性があり、今後は両者の詳細な比較研究の必要があります。今後の課題として、PRPなど他の再生医療技術との違いを明確にし、細胞加工物の適応症ごとに使い分けをする治療法の確立することが求められます。

※アンダーラインは当院による

肌の再生医療(線維芽細胞治療)で重度の老化現象を改善

線維芽細胞の注入は、コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンなどの皮膚の弾性と潤いを維持する成分を産生し、顔のシワやほうれい線、首のシワの軽減、ハリの回復、たるみの軽減、目の下のクマの解消、肌の凹凸改善など、あらゆる老化現象の改善に効果が期待できます。また、肌の新陳代謝も促すため、柔らかく自然な「たまご肌」や「赤ちゃんのような肌」を目指すことができます。

肌の再生医療(線維芽細胞治療)のメリット

  • 肌組織そのものが若々しくなります。
  • 効果が出始めるのに3~6ヶ月程度かかりますが、効果は約2〜3年継続します。
  • 細胞保管をすることで、繰り返し治療できます。
  • ご自身の若い細胞を培養し移植するため、老化現象を改善し、老化スピードを緩和できます。

肌の再生医療(線維芽細胞治療)のデメリット

  • 施術中痛み・不快感等を伴うことがある
  • 内出血、腫れ、発赤、疼痛、かゆみ、変色、および圧痛などの副作用が発現する可能性がある

肌の再生医療(線維芽細胞治療)の施術詳細

まず、皮膚の採取を行い、約2ヶ月間かけて線維芽細胞の培養を行います。培養完了後、細胞注入治療が可能となります。
治療後の状態を確認するため、約1ヶ月後、3ヶ月後に御来院いただく必要がございます。
細胞の定着率を高めるため同一部位に1年に2回~3回の注入を推奨しています。 その後はメンテナンスとして1~2年毎に治療を継続すると効果が持続できます。

リスク・副作用

  • 注入直後は処置部位に、凸凹が生じる場合があります。
  • 針の痕が残ることもありますが、殆ど2~3日程度で目立たなくなります。
  • 内出血、腫れ、発赤、疼痛、かゆみ、変色、および圧痛などが現れることがあります。(場合によって消失しないことがあります)

施術後の注意点

  • 施術当日の洗顔や化粧は問題ありません。
  • 当日の飲酒、サウナは避けてください。
  • 強く圧迫を加えるようなことは避けてください。
  • 1ヶ月後からフェイシャル等を受けていただくことができます。
  • 翌日の診察をご希望の場合は、再診¥2000(税抜)がかかります。
  • 施術日に合わせて培養されたものが送られてきます。更に有効期限があるためにキャンセルはできません。
  • ご入金確認後に施術予約を確定いたします。予約確定後の返金はできません。

肌の再生医療(線維芽細胞治療)の施術の流れ

  • STEP 1
    診察・血液検査・皮膚採取(耳裏などから3㎜×4カ所程度皮膚を採取します。)

    ※耳の裏の皮膚は、顔に近い部位の中でも紫外線の影響を受けにくく顔の肌に比べて肌年齢が低いと言われています。

  • STEP 2
    ①から約2か月間後に細胞培養完了
  • STEP 3
    線維芽細胞注入

    ※希望の場合は注入前に局所ブロック麻酔をご利用いただけます。

  • STEP 4
    施術当日

    化粧拭き取り→写真撮影→ブロック麻酔→マーキング→施術→冷却(必要時)

  • STEP 4
    冷凍保管

    将来に備え、専門施設で安全に管理されます。

症例モニター募集中

当クリニックでは、「ホームページやパンフレットで、写真をもっと見たい」という患者様の声にお応えして、症例モニターを募集いたします。
条件つきましては、ご来院後に詳細に説明させていただきますのでスタッフにご相談ください。

※すべての方がモニターの対象となるわけではございませんので、ご注意ください。
※症状が当該治療のモニターに適しているかというところから診断させていただきます。
※当院のモニター制度は「効果測定」を目的としており「患者さんにご協力いただく」位置付けです。そのため、症状の違いから要する回数に差が発生します。
※最低1クール決められたペースでご通院いただける方に限ります。
※その他、詳細な条件に適合し全てにご承諾いただいた場合に限ります。

Cases

線維芽細胞治療

線維芽細胞治療 施術前
施術前
線維芽細胞治療 施術直後
施術直後
線維芽細胞治療 施術1ヶ月後
施術1ヶ月後
※効果には個人差があります
費用等に関する事項:肌質、症状の程度、疾患の種類によって必要な回数や設定が異なるため、当写真と同様の仕上りを目指して治療をする場合、費用も個人差が発生します。
治療等の主なリスク・副作用:針の痕が残ることもありますが、殆ど2~3日程度で目立たなくなります。内出血、腫れ、発赤、疼痛、かゆみ、変色、および圧痛などが現れることがあります。(場合によって消失しないことがあります)
当院の標準的な線維芽細胞治療料金:800,000円~2,150,000円(税抜)
※お悩み・疾患、回数、部位の面積による

<禁忌事項>
・妊娠中または妊娠の可能性のある方・授乳中の方
・耳の裏に障害(炎症など)がある方
・治療する目的部位に障害(感染など)がある方
・※治療中のご病気がある方は主治医と相談してください。
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