Feature
細胞プロセッシングセンター
(CPC)の特徴
東日本で最大の院内設置、
リアル細胞加工施設
銀座よしえクリニック細胞プロセッシングセンター(CPC)は、再生医療等安全確保法のもと第二種再生医療等計画を厚生労働省へ提出済みの細胞培養センターです。
左)特定細胞加工物製造証書 27C1904004
右)再生医療等提供計画(治療) 01C1904069
銀座よしえクリニックのこだわり
高度な安全性と厳格な衛生管理
患者様より採取された細胞、表皮は院内の細胞調整施設(CPC:Cell Processing Center)に持ち込まれ、培養・増殖を行います。
細胞培養は、高度な安全性を担保するために、組織の入庫時にウィルス検査等の細胞検査を実施します。さらに検体の取り間違いを防止するためにバーコード管理と、全ての工程の履歴管理など厳しい品質管理体制を導入した細胞培養の厳格な運用管理体制を構築しています。
院内CPCだからできる
組織採取から細胞分離、培養、移植までのロス時間がない
細胞の質が治療効果に大きく影響します。細胞の劣化を防ぎ、その力を最大限発揮させるには、検体を即時に培養・加工できる設備・医師が重要です。
当院では、良質な細胞培養環境のために、外部に培養施設を置かずに都立大院の院内に細胞プロセッシングセンターを設置しています。
施設紹介
「クラス10,000」(クラス7)
クリーンルームの高いクラスレベル
細胞プロセッシングセンター(CPC)は24時間稼動の無菌室です。外界と遮断された構造で、汚染を防ぐための様々な方法が取られております。
当院のCPCではクリーンルームは、「クラス10,000」(クラス7)と呼ばれる清浄度管理がなされている空間です。「クラス10,000」とは1立方フィートの(約30cm四方)の空気中に0.5㎛(0.005㎜)以上の粒子(パーティクル)が10,000個以下」という条件になります。更にこの空間に安全キャビネットを設置し「クラス100(クラス5)」と、より厳密に清浄度を管理した上で、細胞加工を行います。「クラス100」とは、上述の通りの空間の中に、100以下の粒子しか存在しないという条件の事です。
清浄度から4つに区域(グレードA~D)に分かれ、24時間温度や室圧、清浄度などがモニタリングされ、記録されています。
マイナス196℃で細胞を長期保存
組織・細胞専用の液体窒素凍結保存容器を設置。
保管容器には汚染リスクの少ない気相の液体窒素保存容器を採用し、-196℃ 以下に保たれています。液体窒素残量は常にモニタリングされ、自動供給システムにより充填されます。
CO2インキュベーター
クリーンルームにあるCO2インキュベーターでは温度・湿度・CO2濃度を一定にすることで安定した環境を作り、細胞をより生理的条件に近い状態で細胞培養し、育てることができます。
炭酸ガス濃度を10%にできる培養器で、細胞の成育に最適なpH値(ph7.1~7.4)に維持するために体内温度(37℃)を維持しながら、細菌やカビの侵入を抑えます。真に細胞のICUと言えます。
クラスⅡの安全キャビネット
当院の安全キャビネットはクラスⅡを使用しており、優れた無菌性能を備えています。無菌空間の安全キャビネット内で、患者様からお預かりした大切な細胞の培養に必要な作業を行っております。
クラスⅡは対象病原体:レベル2、3に対応しています。
※レベル2、3、4とは病原体の危険度を表しております。
パスボックス
クリーンルームでは、人、物の出入りによる塵埃などの持込が最も大きな汚染源となります。このため、できるだけ人の出入を少なくして、室内への物品の出入を行う要があります。
外気からの汚染を防ぐ構造で、ボックスを通じてCPC内から外部への検体や必要な資材の出し入れを行っています。